田口研究室Taguchi Lab
スタッフ
田口英樹 教授
丹羽達也 助教
(設備共用推進体 室長を兼任)
シャペロンやプリオン/アミロイドの分子機構・新生鎖の生物学

設備共用推進体 室長を兼任私たち生命が生きていくためにはタンパク質が必要です。タンパク質がはたらくためには、アミノ酸がつながってできた「ひも」がある特定の「かたち」に折れたたむ(フォールディング)必要があります。フォールディングに失敗するとタンパク質は凝集体になってしまいますが、細胞の中では「シャペロン」というフォールディングを助けています。 私たちは、シャペロンがどのような仕組みではたらいているのか、凝集体はどのようなメカニズムでできるのかなどを調べることで、フォールディングの秘密を解明したいと考えています。また、タンパク質の「かたち」が崩れることが病気に関係することがあります。代表例は狂牛病などでおなじみの「プリオン」です。パン酵母で見つかったプリオン的な因子をモデルにしたプリオンの研究も行っています。
代表的論文
- Chadani Y, Niwa T, Chiba S, Taguchi H, Ito K. Integrated in vivo and in vitro nascent chain profiling reveals widespread translational pausing. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2016, 113, E829-838.
- Niwa T, Kanamori T, Ueda T, Taguchi H. Global analysis of chaperone effects using a reconstituted cell-free translation system. Proc. Natl. Acad. Sci. 2012, USA 109, 8937-8942.
- Fujiwara K, Ishihama Y, Nakahigashi K, Soga T, Taguchi H. A systematic survey of in vivo obligate chaperonin-dependent substrates. EMBO J. 2010, 29, 1552-1564.