岩﨑研究室Iwasaki Lab
スタッフ
- 岩崎博史 教授
- 坪内英生 助教
染色体ダイナミズムの時空間制御の分子メカニズム
相同組換えは、遺伝的多様性の創出やDNA修復に中心的な役割を果たしています。この相同組換え、DNA複製や転写と同様、すべての地球上の生物がもっている根源的な機能です。しかし、この反応の根源的分子機構は、未だに不明な部分が多く、核内イベントの研究者にとって、最後の未解決問題といっても過言ではないでしょう。
相同組換え反応のエッセンスは、アクロバティックなDNAのコピーアンドペーストです。一見無謀ともいえるほど極めて危険な反応を、なぜ地球上のすべての生物は必要とするのだろうか?また、この危険な反応をどのように正確に行っているのだろうか? このような問題意識で日々研究を行っています。
代表的論文
- Tsutsui Y, Kurokawa Y, Ito K, Siddique MS, Kawano Y, Yamao F, Iwasaki H. Multiple regulation of Rad51-mediated homologous recombination by fission yeast fbh1. PLoS Genet. 2014, 28, e1004542.
- Murayama Y, Kurokawa Y, Tsutsui Y, Iwasaki H. Dual regulation of Dmc1-driven DNA strand exchange by Swi5-Sfr1 activation and Rad22 inhibition. Genes Dev. 2013, 27, 2299-2304.
- Murayama Y, Tsutui, Y, Iwasaki H. The fission yeast meiosis-specific Dmc1 recombinase mediates formation and branch migration of Holliday junctions by preferentially promoting strand-exchange in a direction opposite to that of Rad51. Genes Dev. 2011, 25, 516-527.